ピクニックあるいは回遊

会場:熊本市現代美術館(熊本市上通町2-3)
会期:2008年4月19日〜2008年7月6日
時間:10:00-20:00
休館:火曜
熊本市現代美術館では、「ピクニックあるいは回遊」展を開催いたします。 熊本市現代美術館は、2003年には「九州力」、2006年には「Ars Kumamoto」と、これまで継続的に九州・熊本の作家に注目した展覧会を開催しており、本展において第3回目をむかえます。本展の出品作家は、90年代バブル崩壊後の変動期において芸術に対して人生をかけて真剣に向き合いはじめ、下積みを重ね現在注目を集めつつある九州出身の作家たちを中心としており、彼らは絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な表現で、現代の息吹そのものを表現しています。現在居住地を東京や大阪に定めている作家の多くは、九州での企画展は初めての機会となります。またかつて熊本に住んでいたという作家も少なくありません。彼らにとって、展覧会場となる九州/熊本とは、なにか懐かしい憧憬の地というだけではなく、いまだ何者ともしれなかった未熟な自分を思い出させる身体的な空間でもあり、その場へ「回遊」するような気持ちを引き起こしているようです。展覧会タイトルに冠した「ピクニック」、それは老若男女問わず、ゆるやかで心地良いテンションのもとで行われるイベントです。大人のレベルでは、日常からの回避や、行程のどこかしこにエロスが漂うこともあるでしょう。自然のなかに足を踏み込み、かつ祝祭的で、一種のカタルシスを感じさせる「ピクニック」というイメージをもとに、全体を、「自然への歩み寄り」、「憧れの楽園・祝祭」、「現実から一歩過ぎて」の3つのセクションに分け、いまを生きることについての思考の場を生み出した作家たちの、多様な表現、多様な世界観をともに分かち合う空間となるような展覧会を目指しております。
熊本市現代美術館(CAMK):http://www.camk.or.jp/ 

日比野克彦展の次のCAMKのエキシビション。タイトルのセンスはナイス。中身は行って確かめよう。熊本ツアー志願者求む。