カールステン・ニコライ | シンクロン

carsten nicolai ┃ syn chron  結晶 - SYMBIOSIS ┃ 光 - 音響粒子 - 建築空間
会場:山口情報芸術センター・スタジオA(山口市
会期:2005年12月17日〜2006年2月19日
時間:12:00−20:00
2006年の「アート始め」は、地元の山口情報芸術センターのカールステン・ニコライ展「シンクロン」にいってきました。期待以上によかったです。結晶体のような構造物の中に入ってみんなで壁にもたれて座ります。おじいちゃんとかカップルとかいろんな人が座っていました。壁というか屋根はテントのような素材なんですが、よくみると6角形の集合になっていてそれが1ドットとなって屋根に映像が不思議な音とともに映し出されます。時には稲妻のようであったり、生き物の鼓動のようであったり、川のようであったり、流れ星のようであったり、、、40分くらいで1ターンするんですが、まったく退屈しませんでした。ちょっと感動。去年、ベルリンの新ナショナルギャラリーで初公開されたものだそうで、日本ではここが初公開ということです。

『”syn chron”は、造形アートとサウンドアートの発送を独自な構造体として連結させる、ニコライの本領が発揮された大作となるもので、ニコライはこれを「光と音と建築空間の共生体(symbiosis)」と呼んでいます。物理的な結晶組織を分析して作り出された14m幅、高さ4mの巨大な多面体が、映像プロジェクションを透過する特殊なハニカム構造素材で覆われ、その表面には多数の小さな特殊スピーカーが取り付けられたインスタレーションです。ニコライ独特のサインウェーブやパルス音を多用したアブストラクトな電子サウンドコンポジションに、粒子的な映像(6台の白色レーザープロジェクション)が同期して変化し、透過投射されます。観客は、内/外のさまざまな距離やアングルから、自由にこのインスタレーションを体験することができます。”syn chron”は、部分と全体を緻密に交信させ、空間/時間の諸要素を、独自の構想と情報技術によって融合させた結晶体ともいえるでしょう。(パンフレットより)』
http://www.ycam.jp/
http://synchron.ycam.jp/