ラトゥーレット修道院
設計:ル・コルビュジエ(1960年)
念願の初訪問。ロンシャンの礼拝堂と並ぶ、コルビュジエ晩年の傑作。
外観。丘陵地にピロティで持ち上げられんた直方体のマッス。有機的でセクシーなロンシャンの礼拝堂とは反対に禁欲的。
光の大砲。これを見たかった。
外観。近代建築5原則のひとつピロティによって大地から切り離されて浮き上がったボリューム。しかしそのプロポーションはサヴォア邸ともユニテダビタシオンとも全く異なる。
サッシュなしのコンクリートに直接埋め込まれたガラス窓のプリミティブさ。
祈祷堂。四角錐のプロポーションにスリットから降り注ぐトップライト。
コルビジュエが提唱した近代建築5原則のひとつ水平連続窓。右は中庭。
食堂。窓からは美しい田園風景。
礼拝堂。ロンシャンとは全く異なるアプローチの荘厳さ。
光の大砲とスリットから注ぐ光。
礼拝堂のミニ十字架と出入り口の簡素なゲート。
4年前に訪れたロンシャンの礼拝堂も感動したけど、ここもやはり期待を裏切らなかった。コンクリートという近代以降の素材を使って、ここまで荘厳な空間を創れるのかというのは、同じコルビュジエのロンシャンはもちろん、丹下健三の東京カテドラルにも共通している。