フランス・オランダ・イギリス建築巡礼-9日目(西へ東へ)
朝、娘とFaceTimeでコミュニケーション。そしてホテルを出た。よい天気。今日はパリ郊外へ。リヨン駅からRERに乗ってひたすら西へ。目的地はコルビュジエの傑作サヴォア邸。
サヴォア邸は16年前に初めてパリに来たときにも観たけど、あのころはボーっとした建築学生で、今改めて観たら感じるところが違うのではないかと思い、再訪することにした。
A線の終点POISSY(ポワシー)で下車。16年前はツアーバスで乗り付けていたので、どういう道順で行くのかまったく知識が無く、事前にいろいろ調べておいた。駅からバスに乗って15分くらいで到着。ネットで調べるとコルビュジエというバス停で降りろと書いてあったけど、バス停の名前が「Villa Savoye(サヴォア邸)」に変わっていた。
門をぐぐり、緑豊かなアプローチを進むと、あの傑作が現れた。サヴォア邸には桜が植えてあって、ちょうど綺麗に咲いていた。桜を見ると自然に日本のことを考えてしまう。朝早く来たこともあり、大きな三脚とゴツい一眼レフをもったいかにも建築学生な金髪の女の子と私しか見学者はおらず、ほぼ貸し切り状態。詳細は後述。
ポワシー駅に戻り、RERに乗って今度は東へ。パリ中心部を通り過ぎて東の郊外のノワジー・ル・グラン駅で下車。郊外ののどかな街と言う印象。
ノワジー・ル・グランに来た目的は、リカルド・ボフィルの「アブラクサスの集合住宅」を見るため。写真よりもはるかに素晴らしかった。ただ低所得者のための集合住宅なので、ちょっとスラムっぽいところにあって少し怖い雰囲気だった。続いて、近くにある「ピカソ・アリーナ」へ。これも集合住宅。これまたすごいインパクト。そしてここも治安が悪かった。
15時頃にパリに戻る。モンパルナスタワーの近くにある、これまたリカルド・ボフィルの集合住宅「バロック」へ。これはこれでよかったけど、「アブラクサス」のほうがはるかに素晴らしかった。
夕方になり、明日パリを発って日本に戻るので、お土産を買いに行った。ボン・マルシェで奥さんに頼まれていた「ボルディエ」のバターと、娘にボンポワンのワンピースを。