ロトチェンコ + ステパーノワ 「ロシア構成主義のまなざし」

会場:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
会期:2010年4月24日〜2010年6月20日
時間:10:00-18:00
休館:第2・第4水曜
入場料:一般 1,100円

20世紀初め、芸術革新の機運がヨーロッパのあちこちで起こります。ロシアも例外ではありません。1910年代半ばには、具体的な対象がまったく描かれない、いわゆる「無対象絵画」を制作したカジミール・マレーヴィチ(1878-1935)や、木や鉄やガラスなどの素材を組み合わせ、レリーフ状の作品を制作したウラジーミル・タトリン(1885-1953)の手で、西欧諸国以上に過激な作品が生まれてきます。1917年に勃発したロシア革命は、さらにこの動きに拍車をかけます。ボリシェヴィキによる革命は専制政治を打ち倒し、労働者と農民の手に権力を奪取し、新しい社会を作ろうとするもので、世界中に衝撃を与えました。芸術家たちもそうした時代に呼応するかのように、芸術の革命を目指し、突き進んでいったのです。かれらは絵画の革新を推し進める一方で、芸術の世界のみに閉じこもることなく、生産の現場とつながり、積極的に社会と関わり、日常生活のなかに芸術を持ち込もうとします。この新たな動向、「構成主義」を担った芸術家こそ、アレクサンドル・ロトチェンコ(1891-1956)とその妻であり、芸術上のパートナーであったワルワーラ・ステパーノワ(1894-1958)でした。かれらが何を見つめ、何を目指し、何を夢見たかを、ロシア国立プーシキン美術館とロトチェンコ・ステパーノワ・アーカイヴ所蔵のふたりの作品170点により紹介します。航空学の発達を思い描いていたロトチェンコは、航空会社のポスターなどもデザインしました。本展ではそれにちなみ、飛行機模様がプリントされた服装(ネクタイ、スカーフも含む)でご来館されたお客様は展覧会観覧料より100円をお引きします。
東京都庭園美術館http://www.teien-art-museum.ne.jp/

庭園美術館に行きたいなと思いつつ、最近ピンと来るエキシビションがなかったので遠ざかってみた。季節もいいし、久しぶりに行ってみよう。