ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)

設計:フランク・ロイド・ライト1924年) 重要文化財

芦屋を一望できる高台に建つ、日本に完全な形で現存する唯一のライト作品。RC造建造物として初めて重要文化財に指定された建築らしい。

2階の応接室。柱、窓、ドア、棚、収納すべてにライトらしいデザインが施されている。

3階和室。ライトの和室なんて本当に貴重だと思う。欄間の銅版などがその典型。ライトの欄間なんて感動もの。でもライトの設計段階では和室は計画されておらず、施主の強い要望があり、ライトの弟子である遠藤新や南信によって実現されたとのこと。そもそもライトはヤードポンド法で設計していたが、和室などは尺貫法に弟子が変換しており、その差分は壁の厚さなどで調整されているとのこと。大変だっただろうな。

廊下も素敵。

4階バルコニーからの眺め。すばらしい!

隅々まで妥協無くデザインされている。贅沢。
久しぶりに素晴らしい建築を観た。穏やかな芦屋の周辺環境も含めて、訪れる価値ある建築だと思う。