米田知子 「終わりは始まり」

会場:原美術館(東京都品川区北品川4-7-25)
会期:2008年9月12日〜2008年11月20日
時間:11:00-17:00 水曜11:00-20:00
休館:月曜
入場料:一般 1,000円

米田知子は現在ロンドンを拠点に国際的な活躍をしている気鋭の写真家です。昨2007年には「第52回ヴェネチア ビエンナーレ」展に招待出品するなど、近年の活躍には目覚ましいものが有ります。本展は、初公開となる新作シリーズに「Scene」「Between Visible and Invisible」等の代表作に加え、制作活動の全体像を見渡す事が出来る個展と成ります。写真家としての米田知子の姿勢は、被写体の観察とその記録という写真メディアの特徴に忠実で、「Scene」(1998)は、一見何気ない山野・海浜・市街地などの情景(=scene)を写したシリーズです。しかし、それらは歴史の舞台と成った場所・国家・民族・社会の集団的な記憶と結びつく地点(例えば戦場)です。ただ、その意味が分かるのは個々のタイトルを読んだときであって、写真の中の風景自体は「何気ない」ものでしか有りません。それでもなお、そこは歴史的な時間や記憶が確実に刻まれた場所なのです。このような「見えないものを見る」視線と言えるものこそ、米田知子の写真の特徴です。その視線に気づいた時、鑑賞者は米田知子が提示する静寂な風景が奇妙にざわめき始める事を感じ、その作品の世界に引き込まれることでしょう。
http://www.haramuseum.or.jp/

期待したほどでもなかったかなという感じ。でも、最初の「熱1」「熱2」「熱3」は不思議な雰囲気が伝わってきて素敵だった。あとコルビュジエの眼鏡。南満州鉄道の炭鉱の写真が美しかった。