巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡

会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
会期:2008年10月4日〜2008年12月14日
時間:10:00-18:00(金曜:10:00-20:00)
休館:火曜
入場料:一般 1,500円

生涯を通じて変貌を重ね続けたピカソの全体像に迫ります。初期の青の時代からバラ色の時代、そしてキュビスムを経て、新古典主義、さらにはシュルレアリスムと変化していく作風。パピエ・コレ、レリーフ絵画、構成的な彫刻やアサンブラージュなど、さまざまな素材と表現の可能性の追求。激動の時代であった20世紀を生きた芸術家らしく、戦争や平和をめぐって、人間性や芸術の意味を求めて、ピカソの芸術は多様な展開を見せます。それとともに忘れることができないのは、画家の生涯を彩り、その芸術に霊感を与えた、愛する女性たちの存在でした。生きること、愛することと芸術の創造とが分かちがたく結びついた、巨匠ピカソの91年の生涯を、約170点の作品によってたどる大回顧展です。本展は、パリ・ピカソ美術館の大改修に伴って可能になった世界巡回展の一環として、国立新美術館サントリー美術館で同時開催します。
http://www.nact.jp/

パリのピカソ美術館の収蔵作品の巡回展。私はバルセロナピカソ美術館しか行ったことがないので初めての作品ばかり。
一番興味深かったのは、キュビズムのところ。『マンドリンを持つ男』は被写体を究極まで探求した結果、マンドリンの姿も男の姿もどれなのかわからなくなってしまった。こういった思考は、建築にも共通すると思う。実際にキュビズム建築もあるし。一番好きだった作品は、一番最初の『ラ・セレスティーナ』だろう。なんともいえない強さと暗さがあった。同時期に愛していたドラ・マールとマリー=テレーズの肖像画を同じ構図でたくさん描いていたところも興味深い。