大友良英 ENSEMBLES

会場:山口情報芸術センター山口県山口市中園町7-7)
会期:2008年7月5日〜2008年10月13日
時間:10:00-20:00
休館:火曜
入場料:無料

フリージャズ、即興演奏、ノイズミュージック、現代音楽、電子音響、映画音楽など、音楽をめぐる様々な分野で幅広く活躍する大友良英。YCAM5周年記念事業の第一弾となる本展は、大友良英の多彩な音の風景を、音/音楽だけでなく、空間表現と映像表現をともなうメディアミックスによる作品として、館内全体を使って多角的に展開します。「ENSEMBLES(アンサンブルズ)」とは、多数の人によって成り立つアンサンブルが、さらに複数形となって集合している状態を指します。様々な分野の国内外のアーティスト、ミュージシャンから市民までを広範囲に取り込んで繰り広げられるアンサンブルが、どのような音の響宴を生み出すのかご期待ください。
YCAMhttp://www.ycam.jp/

めちゃめちゃよかった。4つの新作インスタレーションのうち、1つは会期終了、1つは夜のみということで2つしか見れなかったけど、写真の「without records」はレコードの無い100台あまりのターンテーブルが様々な音を発して、建物全体を異様な雰囲気で包んでいる。もうひとつの「orchestras」は、真っ暗な空間にいくつかのビームが飛び交っていて、そのビームに照らされたオブジェクトから音が発せられる。足を踏み入れると、全周囲からノイズのようなささやきのような音がたくさん聞こえて、何ともいえない不思議な気持ちになる。唯一照明で照らされた階段の入口から下の奈落に降りると、そこは廃ギターと無数のレコードが敷き詰められた迷路のような空間。とにかくおもしろかった。
YCAMはいつも高感度なエキシビションをやっているのだけど、なにぶん田舎にあるのでそれを理解できる人がなかなか少ない。間違いなく新宿のICCなんかよりレベルは高いと思う。