山口出張

先週に急遽決まったのだけど、今日から私の実家でもある山口に出張することになった。1便で朝早いので羽田にダイレクトに行ける品川の両親の家に昨夜から来ている。母は妹と軽井沢に旅行中なので父と二人きり。そんな感じで両親は東京にいるので、今夜は誰もいない実家にひとり泊まる予定。
5時半に起きて眠い目をこすり羽田空港へ。7時半の便で出発。今日は風が強いので終始揺れた。9時ごろ山口宇部空港に到着。父はよく東京から出張で山口に来ているので、父のクルマは空港に置いてある。なので父のクルマを借りて今日は移動。ただ、このクルマは右ハンドルだけどウィンカーが左に付いているのでうっかり忘れていると車線変更するときにワイパーが作動してしまうので注意が必要。仕事の約束は13時なのでそれまで3時間くらいある。やることがないので、幼い頃よく連れて行ってもらった常盤公園に行ってみることにした。間違いなく20年以上ぶり。
常盤公園とは、遊園地と動物園と自然公園が一緒になったようなところで、このあたりでは唯一のレジャーができる場所なので、家が近かったこともあり、私が小さい頃は日曜日のたびに連れてきてもらっていた。小さな頃には興味はなかったが、ここは野外彫刻がすごくたくさんあるアートな公園でもある。

かなり広い敷地で大きな湖には白鳥もいる。リアルスワンとスワンボート。このスワンボートに乗せてもらうのが当時の私の楽しみだった。

一応、観覧車もジェットコースターもある。

サルの船。当時のままだ。ゾウやキリンのような動物はいない。

平日ということもありほとんど人はいなかった。広場では幼稚園児がお遊戯していた。

!!!
道端に2つの白い物体が。遠くから見るとオブジェかベンチに見えたけど、近づいてみるとペリカンが座って休んでいる。首が反対になって自分の胴体に乗せている。あまりにびっくりして一人でテンションが上がってしまった。
この常盤公園は「カッタくん」というモモイロペリカンが近くの幼稚園に飛来して園児と仲良くなっているということで、以前全国的に有名になったあの公園で、カッタくんはもう死んだけど、他にもたくさんのペリカンがいる。放し飼いなので、こうやって普通に道端にたたずんでいたりする。
と、20年ぶりの常盤公園を満喫した後も、まだ時間があったので村野藤吾巡り。宇部市民館と宇部全日空ホテル。市内には村野作品が多い。ランチのあと、やっと仕事の会合。小一時間で終了。
天気もよいのでさらにドライブした。YCAM中原中也記念館に。山口県が生んだ日本を代表する詩人、中原中也。彼は30歳の若さでこの世を去ったのは知っていた。記念館で彼の年表を見ると、山口の大金持ちの名家に生まれるも15歳で酒もタバコもやっていて、勉強も全くしなくって中学も落第して京都に転校して、そこで女優と同棲して、一緒に上京して早稲田の予科の試験も寝坊か何かで受けれなくって、、、というとんでもなく荒廃した人生を送ったと記されていた。そんな破天荒な人生と裏腹に、彼の残した詩は繊細で美しいものばかり。。。
帰りに、祖父が亡くなり山奥で独り暮らしている祖母の家を訪問。

祖母。盆に会ったばかりだけど、相変わらず元気そう。
祖母の家を出て、だれも居ない私の実家に帰宅。なんだかんだ100キロくらいクルマで走ったので疲れた。