地球文字探検家 浅葉克己ディレクション「祈りの痕跡。展」

会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9-7-6)
会期:2008年7月19日〜2008年9月23日
時間:11:00-20:00
休館:火曜
入場料:一般 1,000円

ディレクション浅葉克己
会場デザイン:内田繁
照明デザイン:藤本晴美
音響デザイン:三枝成彰

最初に痕をつけたのは、誰か。5000年前、シュメール人が粘土板に楔形文字を刻んだ瞬間、人間の思考、感情、芸術、科学は記録という行いによる永遠の生命を獲得した。「書く」という人類最大の発明から生まれる芸術や文化は、過去から未来に、個人から集団に伝染する軌跡の痕跡である。21_21 DESIGN SIGHTの舞台に登場するこれらの痕跡は、現代人の意識に新たな痕跡を刻みつけるだろう。文字通り、浅葉克己が脚で探した地球発の表現を目撃するエキジビジョン。
http://www.2121designsight.jp/

「痕跡」と「文字」をテーマにしたエキシビション。会場構成は内田繁という豪華な布陣。中庭の浅葉克己内田繁の「木、林、森」と、杉浦康平の「文字の靈力」がすごくよかった。グラフィックは構図で捉えるけど、文字はそのシェイプとは別に意味という属性情報を持っているので、グラフィカルな文字でもその構成がスムーズに頭に飛び込んでくるので、その芸術性が脳を刺激するのがスムーズで、鑑賞するのが楽しいし、量が多くても苦にならない。もうひとつ、「浅葉克己日記」という、彼が30年続けている日記の一部が壁一面に貼ってあって、すごくおもしろかった。とても全部は読めなかったけど、出版してほしいと思うくらいおもしろい。貼り付けた写真やラフなスケッチ、手書きのよれよれした文字は、とてもリラックスしていて自由に見えた。こうやって一律なフォームに書き込むブログに一石を投じているようにも感じた。
おもしろいので是非行ってみてくださいと言いたいところだけど、今日で終わってしまいました。