明治神宮 献華式リハーサル

献華式
会場:明治神宮 御社殿
日時:2008年4月18日 10:30-11:30

献華花展
会場:明治神宮 回廊
日時:2008年4月18日〜2008年4月20日

明日が華道小原流による明治神宮の献華式。随員を務める私は今日は朝10時からリハーサル。献華所役(実際に花をいける人)の偉い先生と、私ともう一人の随員(花器を運び献華の介添えをする)の先生と、花盆・水差係の女性4名が本殿横の能楽殿に集合。
明治神宮宮司の人の説明と共に、過去の献華式のビデオをみんなで観て雰囲気を掴む。この時点で私が務める随員が最も覚える所作と作法が多くて大変な役目であることを知る。そして、私服のまま足袋に履き替え藁の草履を穿いて、まずは室内で練習。そうこうしていたらお昼。食事は用意されていて、なんとお寿司だった。食事をしながら宮司の人から明治神宮の歴史のお話を聞く。
午後は実際に会場である本殿で練習。普通に参拝に来た観光客たちが見守る中、練習する。覚えることが多すぎて、こんがらがりながら。。。今日は衣装も私服のままだし、花材も使用せず仕草だけ。エア献華。

なんとかできるようになったところで、再び能楽殿の控え室に戻り、今度は花材の準備を手伝う。瓶にいけるのだけど、献華式では持ち運びが多いので花材が動かないように中に藁の束を詰め込んで、そこに挿す。その藁の束を作ったり。明日の花材は牡丹と朴。写真の通り、ものすごく立派な牡丹。昭憲皇太后が牡丹が好きだったので牡丹を献華するのだそうです。明日の花材の準備ができたところで、次は衣装合わせ。明日の私は白衣に白袴の白装束です。切腹コスプレです。
夕方ごろ終了。このころ雨が降り出す。明日も雨の予報。回廊のほうでは花展の準備も着々。こちらのほうは3日間やっているのでお時間ある方はぜひ観にきてください。
以下、式次第と各係の段取り。

― 献華式次第 ―

報鼓 典儀、祭典の開始を告ぐ
先づ斎主一拝 諸員列拝
次に祝詞奏上
次に献華の儀 (作法はすべて正中作法。さがる場合はすべて左回転。台に上がる時は全員左足から。台から下りる時は左回転。軾の前では立つ時も座る時も揖はしない。)

この儀

先づ随員、花器の仮案前に居たり手、右手を上に花器を執り、此れを捧げて所作台に参進、花器を案上に置き、所作台の随員の座に著く。
次に水差係、随員が所作台に上がるころ立ちて一礼、水差盆の仮案前に至りて水差盆を執り、此れを捧げて所作台に参進すること先の随員の作法と同じ。所作台に至れば、此れに昇り随員と面座、随員が一礼するを見て水差盆を手渡し一礼、台を降りて一礼、自座に復す(退下の順は参進の逆順となるので要注意)。随員は水差盆を受取りて水差係の一礼するを見てから向きを変へ水差盆を案の右脇に置き所作台の自座に戻る。
次に花盆係、水差係が随員に水差を渡すころ立ちて一礼、先の水差係の作法に準じ花盆を随員に手渡し自座に復す。随員は花盆を受取りて花盆係の一礼するを見てから向きを変へ花盆を献華所役の座の右脇に置き台を降りて自座に復す。
次に献華所役は所作台に参進、献華所役の座に著き一拝、随員も之にならふ(献華所役の一拝の作法は右手に持ちたる中啓を正面にて横一文字にし左手を中啓の先端に持添へて構え深く一礼する)。
次に献華所役は中啓を右膝脇に差し置き覆面(紙マスク)をつける。この間に随員は花材の奉書巻を解き、はさみを奉書の上に置きなおす。献華所役はただちに活け込みを開始する。活け込み終わりたれば各々水差を執りて水を差し、覆面をはづして懐中、中啓を執り一礼。随員は花盆の残り花を整え奉書を巻き直す。
次に祭員は本殿を背にして所作台の上手の左に至り神前奉奠を促して小揖をなす随員之を受けて座を立ち、所作台を降りて二人とも西側より回って所作台の前に出る。この時祭員は右端に移動して待機、随員が花器を奉持したるを見計らって之を前導し、向かって右側より昇階して案前に誘導、案前の左側に移動して奉奠し終わるを見計らって一礼する(生け花は正面を外拝殿側に向ける)。随員は一礼の後、所作台上の席に戻り献華所役に対し復命の一礼をなす。献華所役之を受けて神前に一拝、随員も之にならふ。
次に献華所役退下、元の席に復座す。随員は献華所役が所作台を下がった頃花盆を取りに進む。
次に随員自座をを立つころ、花盆係立ちて一礼後参進し所作台にのぼり随員と面座一礼して随員の差出す花盆を受取り、随員の一礼するを見て起ち退下、花盆係仮案上に花盆を戻して復座す。
次に水差係は花盆係が花盆を持ちて所作台を下がった頃立ちて一礼後参進し所作台に向かい(花盆係と同様の所作にて)、水差盆を持ちて退下、仮案上に戻して復座す。
次に随員神前に一礼して座を立ち台を降りて一礼、自座に復す。


次に小原流代表者一名玉串を奉りて拝礼 献華奉仕員並参列員列拝
次に斎主一拝 諸員列拝
報鼓 典儀、祭典の終了を告ぐ
各退下

複雑でしょ。
明日の本番は今日の練習と違って袴だし、花器にも水が入っていて重いし、天気も大雨の予報だし、、、不安でいっぱい。