NHKアーカイブス ある人生「万博とび頭」

NHKアーカイブス ある人生「万博とび頭」
1970年(昭和45年)2月4日放送

『1970年に開催された大阪万博のランドマークとして建設されたのが、高さ127メートルのエキスポタワーです。この塔の建設を支えたのが、危険な高所で活躍するとびの職人たちです。とび職人たちのリーダー、嶋田雪雄さん(55)はとび一筋40年。ナニワの名物とびとして知られていた人でした。エキスポタワーの建設を通して嶋田さんの生き方を描きます。(Webより)』
昨日の夜中にやっていました。大阪万博のエキスポタワー(設計:菊竹清訓)建設と、それを支えたとび職人を描いたドキュメンタリー。屈指の難工事を克明に追った迫力ある映像に、とび職人のリーダー嶋田雪雄さんの愚痴が全編に散りばめられているという、ユニークな内容。
それにしても、とび職人ってやっぱりすごい。高さ100メートルを超えたところで、断面の丸い鉄骨の上をてくてく歩いてます。こういう職人たちによって建築は支えられているのですね。知ってたけど、リアルな映像を見せられるとやっぱり感動します。NHKは不祥事とか起こすけど、こういう良質なコンテンツを多く保有していることはやっぱり偉大だ。
以下は、番組の主役、とび職人のリーダー嶋田雪雄さんの愚痴のいくつか。。。
「建築家なんて紙の上に線描いて、ほれこれ造れなんて、簡単のこと言いよるわぃ。わしらの気にもなってみいっちゅーねん。」
「こんな変なもん造らせやがって、殺す気か。。。」
「わてら、とびやからって、羽はえとるわけやおまへんのやで!」
「わしらが足場つくってやらな、大工も左官もなにもでけへんのや。」
職人魂バンザイである。。。