いけばな-369
- 燕子花(アヤメ科)
写景盛花様式本位 春の近景描写 燕子花 三株挿し
夏挿しは何度もやったことがあるけれど、今日は初めて春挿しに挑戦。春の方がかなり難しいとのこと。今週末の専門教授者研究会の課題でもあるので挿法をメモ。
左の写真の番号順に挿していく。七宝の置き方はこのとおり。
まずは主枝の①の株から。ここは2枚組の表組。左側が長い葉になり、長い葉は長径+深さ。短い葉は長い葉より1割弱短く。表組は短い方の葉が手前。そして花は春挿しなので葉組より短く。
②の株は2枚組の裏組。長い葉は①の短い葉よりやや短く、短い葉は長い葉より1割弱短く。裏組は長い葉の方が手前。
副枝となる③の株が春と夏の最大の違い。春は5枚組で組む。長い葉は②の短い葉よりやや短く、短い葉は長い葉より1割弱短く。そして中低の葉は一番長い葉の半分の長さ。さらに手前に水切り葉を2枚ほど中低の葉より短く。水切り葉は左右にきちんと開くこと。
左の写真が、①〜③の株を挿したところ。
続いて④の株は2枚組の表組で、①の半分くらいの長さ。⑤の株は2枚組の裏組で水切り葉で組み、③の水切り葉より短く。この水切り葉は開かずに立てる。
客枝である⑥の株は5枚組で、③の株よりやや短く。花は葉の後ろに挿す。
⑦の株は2枚組の裏組で、長い葉は⑥の短い葉よりやや短く。⑧の株は2枚組の裏組で、長い葉は⑦の短い葉よりやや短く。右の写真は上から見たところ。