カルペ・ディエム 花として今日を生きる

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会場:豊田市美術館(愛知県豊田市坂本町8丁目5番地1)
会期:2012年6月30日〜2012年9月23日
時間:10:00-17:30
休館:月曜
入場料:一般1,000円

私たちは時おり、明日の準備のために今日を犠牲にして過ごすことがあります。しかし、今日を深く生きなければ、明日もまた深く生きられないのは自明ともいえることです。人生の無常を伝えるローマ時代の格言、「カルペ・ディエム(今日を生きよ)」は、幸福の原点を未来に追い求めるのではなく、日々の暮らしの中に見出す言葉ともいわれます。展覧会では、花をモティーフにした現代作家12名の絵画、写真、映像、インスタレーションなどを紹介するとともに、12名の作品に先立ち、花摘みの物語や生と死の図像を現代に伝える16世紀の版画や、ウィリアム・モリス夏目漱石などの書籍、竹久夢二の挿絵、藤田嗣治山本丘人らの絵画も展示します。背景に死の意識を持つことで、生の輝きを照らし出した100有余点の多彩な表現を通して、今を生きることの意義について改めて考えていただければ幸いです。
※カルペ・ディエムの「カルペ(摘め)」は、ローマ時代には花を対象に使われる言葉でした。しかし、詩人ホラティウスは、花の代わりに'今日'を意味する名詞「ディエム」を詩に用いました。このことからホラティウスは、'今日'という日を花摘みに例え、その限りある時間を有意義に生きよ、と伝えたかったといわれています。

[現代作家] 荒木経惟 イケムラレイコ 伊島 薫 河原温 鬼頭健吾 栗田宏一 福田美蘭 福永恵美 中川幸夫 宮島達男 渡辺 豪 ノット・ヴィタル
豊田市美術館http://www.museum.toyota.aichi.jp

花をテーマにした現代作家たちによるエキシビション。予想以上によかった。
中川幸夫の作品もあったし、アラーキーの横45mの作品「堕落園」も圧巻だった。あとポスターにも使われている伊島薫による女優やモデルを被写体に彼女たちが死に直面した場面を撮影した一連の作品は素晴らしかった。