不安な休日

地震から17時間が経過した朝8時頃、奥さんが会社から帰ってきた。夜が空けてテレビを通して飛び込んでくる映像は昨日よりも悲惨なものばかり。さらに福島の原子力発電所の事故もメルトダウンの危機というシリアスな局面を迎えていて新たな懸念が加わっていた。
奥さんもあまり寝ていないらしいので、お風呂に入ってから寝た。私も明け方まで起きていたので、寝足りなくて一緒に寝た。お昼過ぎに起床。今日はいけばなの研究会がある日だけれど、こんな状態なので中止だろうと思って、同じ教室の知り合いに聞いてみたら、予定通りやっているとのこと。こんな時に花などいけている場合かと、出かけることに躊躇したけれど、出かけることにした。

電車は間引き運転で全て各駅停車。表参道は休日とは思えないほど人が少なかった。

臨時休業しているお店も多数。

コムデギャルソンとプラダは平常営業していた。地震に弱そうにも見える、ヘルツォーク・ド・ムーロン設計のプラダは損傷もなく無事だった。

研究会はさすがにいつもよりは少し人数は少なかったけど、普通に開催されていた。今月の研究花は自信のある「まわるかたち」だったけれど、95は取れず残念ながら90。原発が爆発したというニュースもキャッチしたので、寄り道せずにすぐに家に帰った。

テレビを見ていても自然と涙が出るような映像ばかり。心が疲れてきたので、今日持って帰ってきた花を、直島の地中美術館で買ってきた小さいガラスの花器にいけてみた。
そしてヨーロッパ旅行中の母と妹は、予定では今朝9時に成田に帰ってくるはずが、10時間以上遅れて今夜19時過ぎに成田に着いたらしい。成田からはバスも特急も運休しているので在来線で帰ってきたので、母が品川のホテルに着いたのは23時ごろだった模様。シャルルドゴール空港で12時間足止めだったみたいだから、さぞ疲れたことだろう。