千金ボレー

アジアカップ2011 決勝
日本 1 - 0 オーストラリア (GOAL:(日)=李忠成

よくやった!
あのオーストラリアによく無失点で切り抜けた。今日の川島は今大会のこれまでとは見違えるほどよかった。前田の意図の分からないゴール前のプレーにイライラ、内田の精度の低いクロスにイライラとストレスも多い試合。ディフェンスは相変わらず不安定。それでも無失点だったのは、あまりにオーストラリアがロングボールに頼りすぎた一本調子の攻めだったからか。点を取られる気はしても取れる気はしなかった。
それでも延長後半、PKも意識され始めたころのあの場面。なぜあんなに李がどフリーだったのかは謎だけど、フリーとはいえ難しい高さのクロスを吹かさずによく抑えたボレー。素晴らしい。もしあれが昨日も前田だったら、吹かすか、ヘディングで外すか、トラップしてもじもじして取られるかのどれかだっただろう。本当によく決めた。
ザッケローニの不敗神話は続いていて本当に代表はこれまでの強いとは違った次元に居るような気がする。なんというか今まで足りなかった根性が身に付いたというか。ただ、ワールドカップまであと3年ある。今回めちゃめちゃいい動きしていた岡崎といい、W杯から変わらず好調な本田と長谷部、W杯後に開花した香川といい、今がピークなのではないかというのが一番心配。彼らがこの状態を3年後もキープできているかが一番心配。でもキープしてほしい。チームとしても、まだザッケローニ新体制になったばかりだし、これからスランプやチームとして迷走する時期も来るだろう。それをうまく乗り越えられるかどうか。乗り越えてほしい。乗り越えれば3年後のブラジルは本当に楽しみになる。