査読

昨日は寝不足の中、朝10時半から17時半までぶっ通しで会議だった。かなり疲れた。昨夜は早めに寝た。
リフレッシュした今日、午前中の打ち合わせを終えた後は、ずっとフリー。部屋にこもってのびのびと仕事を片付ける。1ヶ月前に頼まれていて手をつけずに放置していた仕事がある。学術論文の査読。つまりジャッジ。研究者は自身の研究をまとめた論文を学会に投稿する。投稿された論文は学会の委員会が、その研究分野に近い第3者に査読を依頼する。査読者は論文を読んで、新規性、社会的有用性など複数の観点から論文を審査し、「採録」か「不採録」かのジャッジをする。日本建築学会のような権威のある学会はこのあたりガッチリしていて、通称「黄表紙」と呼ばれる論文集に採録されるためには、かなりの厳しい審査を経なければならない。私も博士課程時代、採録を勝ち取るためにかなり大変な思いをした。まだ若手研究者の私は査読される機会はあっても、査読する側に回る機会はまだまだ少なく、今回が2回目。今回査読するのは、日本建築学会ではなく、小さな某学会に投稿された論文。前職の上司から査読を依頼された。はっきり言って審査はかなり甘いことで知られている。ただ執筆者がちゃんとした大学の結構ベテランの教授なので、私みたいな若造がいい加減な審査をしてはまずいのでそれなりにプレッシャー。憂鬱な仕事ゆえ後回しにしてここまで来てしまった。海外出張中にさらっとは読んでいたが、今日さらに熟読。読めば読むほど内容が薄い。「不採録」にしてもいいのだけど、無用な敵を作っても仕方ないし、学会のレベルというか審査の甘さにある程度合わせなければならないので、「採録」とした上で、審査所見の欄に問題点を指摘した。本当にレベルが低いのでボロクソに書きたいところだけど、そこは上手にオグラートに包んで程々にしておいた。それでも私だったらこの審査結果見たら落ち込むな。。。
憂鬱な仕事を終わらせて、その他の雑務も終わらせて、仕事場を出る。帰りに二子玉川の白洋舎にクリーニングに出していたコートやジャケットを取りに行った。海外出張でくたびれたやつ。駅に着いたら雨が降ってきた。昼間も少し降っていたけど、今日の予報は晴れのはず。嘘つき!
最近、奥さんは仕事がすごく忙しいみたいで、今日も帰ったらまだ家には居なかった。久しぶりに自分でご飯をつくった。