THE OUTLINE 見えていない輪郭 展 深澤直人 藤井保

会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9-7-6)
会期:2009年10月16日〜2010年1月31日
時間:11:00-20:00
休館:火曜
入場料:一般 1,000円

人々が期待するものの形をぶれることなく描く、プロダクトデザイナー深澤直人。人々の無意識の要素から「ものの輪郭」を割りだす独自の活動は、広く注目を集めています。広告写真の第一人者にして、光や空気にとけているものの輪郭をみごとに描く、写真家藤井 保。あたり前のようでありながらも私たちに見えていない「デザインの輪郭」が、二人の活動から浮かびあがります。深澤直人デザインのプロダクト約100点と、藤井 保が4年間撮り続けた、それらの写真約70点によって誰もが知りたかった「デザインの輪郭」を解きあかす、かつてなかった試みです。
http://www.2121designsight.jp/

深澤直人のプロダクトと、それを撮影した藤井保の写真が並んでいる。どうしても「実物」の力が強くて、気がつくと目の前のプロダクト実物に見入っていて、正面に貼ってある写真の存在を忘れそうになる。
この直前に観た、隈研吾展もそうだけど、深澤直人も一定のクオリティのデザインを短い間にたくさん生み出していることに感心する。隈研吾は嫌いだけど、深澤直人は好きだ。やっぱり私も建築をすこしかじっているので、建築家には厳しいのかもしれない。
ひとつ興味を持ったのは、私から見ると、深澤直人無印良品のためにデザインしたプロダクトも、プラスマイナスゼロのためにデザインしたプロダクトも、ダネーゼのためにデザインしたプロダクトも、どれも深澤直人らしいデザインに見える。使い分けているように感じない気もするのだけど、そのあたりをちょっと知りたかった。