カンポ・バエザの建築

会場:ギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
会期:2009年6月25日〜2009年8月29日
時間:11:00-18:00 金曜11:00-19:00
休館:日曜・月曜・祝日

カンポ・バエザ氏はマドリードを拠点に、主にスペイン国内で多数の建築作品を手がけている建築家です。その作品は、外観はシンプルな箱型建築でありながら、内部には意図的に設けた天窓や高層窓、ガラス壁のペントハウスなどから採り込んだ西ヨーロッパ特有の強い”光”で満ちた崇高な空間がつくられています。日本では正統なモダニズム建築として「グラナダ貯蓄銀行本社」(グラナダ/2001年)や「デ・ブラス邸」(マドリード/2000年)などの数作が知られていますが、情報が限られており、本展が氏の現在までの活動を紹介する国内初の展覧会となります。会場では、常に持ち歩いているスケッチブックに描かれた膨大なスケッチを展示して発想の源を公開するとともに、カンポ・バエザ氏の作品を象徴する”光”を用いたインスタレーションの中で、代表作から進行中の最新プロジェクトまでの豊富なビジュアルをご覧いただける予定です。本展開催を記念して、6月26日には初来日講演会を開催するとともに、展覧会開催にあわせてTOTO出版より作品集を発行いたします。講演会や出版によってカンポ・バエザ氏の建築作品だけでなく、その思想まで紹介する本展が西欧の建築文化や歴史を紹介する一助となり、ひいては日本の建築文化への刺激となることを期待します。
ギャラリー・間http://www.toto.co.jp/gallerma/

久しぶりの建築ネタ。ギャラ間に行ったのも久しぶり。
カンポ・バエザへのインタビューが流れていて、彼が光について語っていた。「建築は楽器のようなもの」という言葉が印象的だった。楽器が演奏者のインプットによって空気を振動させて美しい音色を発するように、光は建築というフィルターを通すことで違った表情を見せ、空気を含めた内部空間に作用するという意味らしい。彼はしきりに「光を操作する」という表現を使っていた。