風鈴

企画建築家:伊東豊雄(建築家)
協働者:takram design engineering(タクラム デザイン エンジニアリング)
会場:オカムラガーデンコートショールーム(東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニ・ガーデンコート3F)
会期:2008年7月28日〜2008年8月22日
時間:10:00-18:00
休館:土曜・日曜
入場料:無料
「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトとして毎年7月に開催してきたオカムラデザインスペースRの第6回は、世界的建築家の一人、伊東豊雄氏と、デザインと工学の境界領域での独創的な創作活動によって頭角を現す若手グループ、タクラム・デザイン・エンジニアリングを迎える。一定の間隔で吊り下げられた約300個の風鈴は、ただの美しいガラスの風鈴にも見えるが、これこそタクラムの真骨頂、センサーで人の動きを察知して涼しい音を鳴らし、音に合わせてホタルのようにLEDの柔らかな光を発する。会場では、来場者の動きを追いかけるように頭上の風鈴が音を発して光り、その反応が周辺に広がってゆく。風鈴は波打つように高さを変えて吊り下げられているので、風鈴の音と光の連鎖は、波紋のように、あるいは群れ飛ぶホタルのようにも感じられる。伊東氏とタクラムが目指す「デザインと工学の協働」によって、真夏のガーデンコートに、光と音の幻想的な風景が創出される。伊東氏は、「複雑で多様な現代都市では、人々は部分的な、近傍の関係だけで動いているが、それで結構、全体の秩序が保たれている。これは、近傍のみの関係から成る現代的な全体のあり方の再現だ」と企画の意図を説明している。(企画実行委員長/川向正人)

伊東豊雄×タクラム。おもしろそう。
「風の変様体」という著書もあり、軽い空気のような建築をかつて志向していた伊東豊雄。デジタル志向なタクラム。伊東豊雄はかなり前から情報とかデジタルと建築との関係を考えていたけど、個人的には情報化社会やデジタル技術の意味わかっていないというか、その意味を履き違えているように見えた。そんな彼は今どうなっているのか。少し興味がある。