舟越桂 夏の邸宅

会場:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
会期:2008年7月19日〜2008年9月23日
時間:10:00-18:00
休館:第2・第4水曜
入場料:一般 1,000円

1980年代はじめから木彫彩色の人物像によって日本の現代彫刻をリードしてきた舟越桂(1951―)は、近年謎めいた両性具有のスフィンクスのシリーズを手がけ、彫刻家として新たな表現領域を切り開きつつあります。この展覧会では各時期から厳選した珠玉の作品に加え、新作を含むスフィンクス・シリーズの果敢な挑戦をまとめて紹介します。舟越桂は、彫刻と同じくドローイング、版画も重要な創造の領域と考えています。かれにとってドローイングは彫刻制作のための単なる習作にとどまらず、一つの完結した世界を構成しています。一方、1987年イギリス留学時に制作を始めた版画では、ドライポイント、アクアチント、リトグラフ、木版などさまざまな技法を駆使し、彫刻に従属しない自由な表現をつくりだしています。本展ではこの三つの領域に等しく光を当て、彫刻19点、ドローイング約40点、版画約20点により表現者舟越桂の全体像に迫ります。もうひとつの見どころは、アール・デコ装飾に彩られた庭園美術館の空間と舟越桂の作品がどのように出会うかです。個性豊かな部屋と、そこに置かれた舟越の彫刻、ドローイング、版画は、ひとつの緊密な織物のようにからみあい、ほかでは体験できない稀有な空間と時間をかたちづくります。美術館は魔術的な驚きに満ちた「夏の邸宅」に変貌します。
記念講演会:
日時:7月26日(土)14:00-15:30
講師:舟越桂×塩田純一(東京都庭園美術館副館長)
演題:「舟越桂 スフィンクスの夏の邸宅」
 
日時:8月30日(土)17:00-18:30
講師:舟越桂×安東孝一(アンドーギャラリー)
演題:「舟越桂 版画の領域」
※いずれも会場は新館大ホール。定員250名(先着順、無料、事前予約は必要ありません)

東京都庭園美術館http://www.teien-art-museum.ne.jp/

舟越桂庭園美術館も好き。ぜひ行きたい。