蛍光色の世界は抱腹絶倒だった

会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロアB2F)
日時:2008年6月15日 18:30-20:30
ゲストスピーカー:佐藤直樹(ASYL)×生意気×菊地敦己(Bluemark)
定員:120名
参加費:500円 電話予約の上、当日清算青山ブックセンター本店:03-5485-5511)

ロハス、エコといった世間の流れとは対極にある、特異な存在「蛍光色」。この「蛍光色」を使ったグラフィック作品集『ネオンアディクト 蛍光色の本』の刊行を記念して、監修を務めた佐藤直樹(ASYL)と、参加アーティストの生意気、菊地敦己が、その摩訶不思議な色(及びインキ)について、デザイン/アートの視点から魅力と特性を語ります。
佐藤直樹 (さとうなおき)【ASYL】 
1961年生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学で教育社会学を学ぶ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。肉体労働から編集までの様々な職業を経た後、1994年『ワイアード』日本版創刊にあたり米国ワイアードベンチャー社へデザイン・プレゼンテーションを行い、アートディレクターに就任。同誌のクリエイティブディレクターを経て独立。1996年に株式会社ソイグラフィカを設立し、1998年に株式会社アジール・デザインへと移行。エディトリアルの枠を超え、音楽・映画・ファッション等々へとフィールドを広げつつ、グラフィックから映像やウエブに至るメディアの横断的ディレクションを行ってきた。2004年には新ジャンルの開拓をさらに強化すべく株式会社アジール・クラック設立。現在は、株式会社アジール(ASYL)として統合し、多種多様なメディアに対応している。現在、多摩美術大学造形表現学部デザイン学科准教授。

生意気 (なまいき) 
1970年ニュージーランド生まれのグラフィックデザイナー デイヴィッド・ドュバル・スミスと1966年イギリス生まれの建築家マイケル・フランクによるクリエイティブ・ユニットとして1997年に活動を開始。グラフィックを中心にハードなゴスペルミュージックや大工仕事、ガーデニングなど、持ち前の遊び心を活かして幅広く活動している。

菊地敦己 (きくちあつき) 
アートディレクター / デザイナー。1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年Bluemark設立。主な仕事に『青森県立美術館』のVI・サイン計画、ファッションブランド『ミナペルホネン』『サリースコット』のブランディング、ウェブサイト『HUMOR』のクリエイティブディレクション、雑誌『「旬」がまるごと』のアートディレクションなど。主な受賞にJAGDA新人賞、東京ADC賞、NY TDC賞など。

青山ブックセンター本店でのトークショー。ASYLの佐藤直樹と、生意気のデイヴィッド・ドュバル・スミスとマイケル・フランク、そしてBluemarkの菊地敦己。どんな雰囲気だろうと思っていたけど、そこは笑いの渦だった。基本的に監修の佐藤直樹が進行しているのだけど、日本語ペラペラおもしろガイジン生意気の2人がやりたい放題。佐藤氏が話していると横で「プシュッ」という音。デイヴィッドが缶ビールを飲み始めた。一同爆笑。佐藤氏が生意気との裏話を披露。生意気は16ページ8作品が掲載されているけれど、その作品を佐藤氏にIllustratorで納品した際、8つのファイルではなく、1ファイルに8レイヤーで納品してきたとか、そのファイルは本のサイズと全く違う縦横比で、カットしていいやら困ってしまったとか、納品されたのは写真のみで、あとはそっちで適当に蛍光色にしてくれと言われたとか、佐藤氏が「これは何がモチーフ?」とか「ここに写ってるのは何?」と聞くと、デイヴィッドもマイケルも、「あ、それはなんかの雑誌からパクったやつ。」と即答したり。。。途中はこの蛍光色の本と全く関係ない話題で盛り上がる。
デイヴィッドは最近仕事はほどほどで鎌倉で庭いじりを楽しんでいるらしい。力の抜けた感じのトークはふざけているようで、随所にすごく深いことを言ったりして、おもしろいけどタメになるいい話だった。終了後、本にサインをもらった。マイケルはかなりのスペースにイラストを描いてくれて、デイヴィッドはその上に蜂、そして吹き出しに「あほ」と描きやがった。しかも字が違う。。。
生意気、存在はよく知っていたけど、作品はそれほど観たことがなくて、本人たちにも初めて会ったけれど、一度で好きになった。

ネオンアディクト 蛍光色の本

ネオンアディクト 蛍光色の本