小嶋一浩 + 赤松佳珠子/CAt展 Cultvate

会場:ギャラリー・間
会期:2007年9月14日〜2007年11月17日
時間:11:00-18:00 金曜11:00-19:00
休館:日曜・月曜・祝日

展覧会では、たまたま巡り会った、文化も気候も異なる場所で進行中の3つのプロジェクトを取り上げる。3プロジェクトの共通点は「膨大な敷地」である。どのプロジェクトも、設計の途上である。最終案ではない。展示されるのは、私たちの<思考>を敷地においてその都度〈かたち〉にしたものとなる。プロジェクトに関わって移動を繰り返しながら考え続けて、わかってきたのは、どうやら「耕し続けているのだ」ということである。(小嶋一浩+赤松佳珠子/CAt)
CAtは、内にも外にも壁がない開かれた学校のあり方を提示した「千葉市立打瀬小学校」(第1期 1995年/第2期 2005年)で、以降の学校建築に大きな影響を与え続けており、これを契機に「宮城県迫桜高校」(2001年)、「リベラル・アーツ&サイエンス・カレッジ」(2004年/カタール・ドーハ市)、「ぐんま国際アカデミー」(2005年)、その他多くの教育施設を手掛けていることで知られています。また、空間設計の手法として「アクティビティ」、「スペースブロック」、「黒と白」といった独自の考え方を提言し、最近ではそれらをさらに、風や光や時間、そして同時にそこで起こる人びとのアクティビティといった「流れるもの」を手がかりに空間を設計しようという「Fluid Direction」という考え方に発展させています。
展覧会では、このようなCAtの活動を現在進行中の3つのプロジェクトを通して紹介します。3プロジェクトに共通する、広大な敷地を元の状態から別のものに変換させていくということ、そしてさまざまなコラボレーションとともに、長いタイムスパンでプロジェクトを進めていくということ、このような通常の建築のスケールでは測ることのできない、まさに地球を耕す(=cultivate)設計行為をドキュメントします。(ギャラリー・間

http://www.toto.co.jp/gallerma/