日本が負けて想うこと

結果としてブラジルW杯は8年前のドイツW杯と全く同じ、1分2敗のグループリーグ最下位での敗退となった。日本が負けて、選手やザッケローニ監督やJFAが叩かれている。私はザッケローニに4年間ありがとうと言いたい。8年前と同じ結果だったけど、8年前に監督だったジーコとは全然違う。ジーコは本当に酷かった。素人がウイイレやってるくらいの感覚の采配に就任時から私は不信感でいっぱいだった。そしてW杯で惨敗して「日本はフィジカルが弱い」と言い放ってブラジルに帰って行った。あまりの無責任さに鳥肌がたったのを覚えている。
ザックは確かに追い込まれてすこしバタバタしたけど、4年間で彼が日本にもたらしたものは多かったと思う。4年前の南アフリカW杯のときの岡田武史のようにプライドを捨てて守りを固めて、結果としてはよかったけれど、そんな場当たりではダメで長期的な視野で日本のサッカーの方向を考えて行こうという方針のもと、攻撃的サッカーを掲げるザッケローニを連れて来た。つまりひとつのチャレンジだった訳で、その蓄積の上に次のチャレンジをすればよいと思う。ザッケローニが悪いのではない。
そして、このワールドカップを観ていて思うのは、勝負は戦術云々もあるけどやはり時の運だと言うこと。日本は負けた。でもスペインもイタリアもイングランドも負けた。彼らが何か間違っていた訳ではない。勝負のアヤ。ワールドカップというのはそのくらい恐ろしい大舞台だということ。