いけばな-220

  • 花菖蒲 (アヤメ科)
  • いぼた (モクセイ科)
  • 撫子 (ナデシコ科)

色彩盛花様式本位 花菖蒲
10種ある色彩盛花の様式のひとつ。様式は美しいけれど決まり事が多くいけるのは大変。

3年前にも一度いけているがすっかり忘れていたので挿法を再度おさらい。
七宝は左の写真のように配置。3つ付き七宝2つでもOKみたい。主枝は花首までが直径+深さより少し長めで、後方の七宝の最後方の大穴に挿す。奥が左高、手前が右高の葉組を重ねて後方に折り曲げて挿す。花の茎はその間に入る。左手前に入る2番目の菖蒲の手前の葉組のみ左高3枚組と決まっている。後方の七宝の中央の大穴に挿す。3番目の菖蒲は特に決まりはないが、やや右に顔を出すように挿す。花と葉は別の穴から刺したほうがよい(葉は横穴にしか入らないため横穴に、花は安定させやすいので縦穴に)。副枝と客枝のいぼたを挿す。副枝は主枝の2分の1以上3分の2以下、客枝は2分の1よりやや短め。副枝は傾斜45度、振り30度。客枝は傾斜60度、振り45度。

手前をいぼたで茂みをつくる。奥の七宝(3番目の菖蒲の右あたり)にやや長めのいぼたを挿す。さらに菖蒲の株を囲むように短いいぼたを挿す。最後に色切りとして撫子を挿す。「色切り」とは、副枝と客枝と中間枝のいぼたでグリーンのみになっているので、間に撫子の花色を入れることでメリハリをつけること。1本はやや長めでそれ以外は長短に変化をつけて、合計3本から5本挿す。完成したものを上から見たのが右の写真。