一夜明けて

まだなんだか悔しさが残ったまま目覚める。
私はワールドカップが開幕した6月11日の日記で根拠のない予言をした。
ひとつは、ここまで下馬評の低い日本代表が、大方の予想通りあっさりと3戦全敗で帰ってくるということはないのではないか、神様はなにかサプライズを用意しているのではないか?
もうひとつは、日本代表チームの評価がボロボロの中で、本田の評価だけはウナギのぼりだけど、何か決定的なミス(外しまくるとか、不用意な退場とか)をしでかすのではないか?
前者の予言は見事に当たった(予言以上に)。後者の予言は見事にハズレてよかった。
とにもかくにも日本のワールドカップは終わった。日本は強かったと思う。でも、この悔しさは8年前の日韓大会で既に味わっている。あのときは、「日本は強くなった、今回ベスト16だったのだから次のドイツは絶対にそれ以上に!」とみんな思った。でもドイツ大会は散々だった。時代が逆戻りした。
今大会でやっと8年前のポジションを取り戻した。8年前同様、決勝トーナメント1回戦の相手はブラジルやスペインといった超強豪というチームではなかっただけに(8年前の相手はトルコ)、今回ベスト8に行ける可能性が十分あったわけで、本当に残念だ。4年後、再び決勝トーナメントに行けたとしても、恵まれた組み合わせになるとは限らない。いきなりブラジルとかと当たってしまう可能性もある。それだけに今回の組み合わせは運がよかったので惜しかった。
いつもワールドカップが終わると、日本代表はいったん全てがリセットされる傾向にあるのでそれだけは止めてほしい。もちろん岡田監督は替えなければならない。でも、オシムが散々言っているように、今大会で足りなかったものをきちんと整理して次につなげてもらいたい。8年前はベスト16の栄光を、ジーコが全てリセットした。これではいけない。
次期監督はビエルサとかペケルマンとか言われているけど、なかなかいいチョイスだと思う。個人的には日本人監督ではないほうがいいと思う。サッカーに対する考え方が根本から変えられるような人がいいと思う。かつてオフトやトルシエがそうだったように。
日本は負けてしまったけど、今大会はまだ終わっていない。大好きなオランダとスペインを応援することにしよう。