アイスを食べながら歩くことについて

夜はいけばな。お昼をちゃんと食べる暇がなくて、お稽古に行く途中で倒れそうになるくらい、お腹がすいた。だからといってカフェなどに入る時間もない。けど食べないと多分集中して花をいけられない。渋谷で、明治通りから教室のある青山通りのほうに向かう坂道を歩いていたら、am/pmを見つけた。歩きながらモノを食べるのはお行儀が悪いと思いつつ。極力目立たないものはないかと探す。パンは刑事みたいだし、おにぎりは山登りみたいだし、コーン系のアイスは紙を剥く手間もあるし、いかにも食べてますって感じで、なんだかなぁと思いつつ、結局、板チョコモナカのアイスにした。大して変わらないじゃんという気もするが、パッケージの袋をから少しずつ出して食べれるので目立たないかなと思って。しかも3種類のチョコレートを使用って書いてあってリュクスな感じもしておいしそうだし。そんなわけで、お店を出て、さっそく食べながら坂を登る。あまり人とすれ違いたくないなぁと思いつつ。幸い、この通りは渋谷だけど人通りは少ない。しかし、青山通りに到達するころ、向こうからすらっとした綺麗なOL風の女性が歩いてきた。向こうはこっちのことなんか当然気にも留めていないはずだけど、なんとなくお行儀の悪い様を見られたくない思いでやや気まずくなる。だんだん距離が近くなる。私は気まずそうにすれ違った。そうしたら、なんとその女性はブラックモンブランを食べながら歩いていた。私同様、気まずそうに私を見ながら。
なんだかちょっと親近感がわいた。くだらない話ですみません。