いけばな-135

 

写景盛花様式本位 冬の近景描写
久しぶりの水仙の様式。水仙の葉組みとか立日蔭を敷き詰めたりとかとにかく大変。伝統の様式なのでやり方を忘れないようにしなくては。

まず、水仙を分解する。手のひらで水仙の茎を潰すと、袴と呼ばれる白い筒と葉や花が離れて、分解することができる。

主枝の水仙の葉組み。一番長い葉は器の直径+深さくらい。それから3cmくらい短い葉を重ねてペアをつくる。葉のねじれを矯正するために、重ねた2枚の葉の先を左手で摘んで、右手の親指と人差指で挟んで下に向かってしごく。同じようにもうひとまわり短いペアをひとつ作って、それらを重ね合わせ4枚の葉組みができあがる。さらにこの4枚を同じようにしごいて歪みを矯正する。2枚2枚の間に花を挟んで、分解していた袴に挿し直して完成。袴は爪とよばれる長くなっているほうが手前に来るように。同じように長さの異なる水仙を組んで、合計3本の組を作って、それぞれ七宝に挿す。

次に立日蔭を敷き詰めてゆく。やり方はいろいろだけど、このようにいくつかの塊を組んで結わいておくとやりやすい。長さが一定になるように注意しながら敷き詰めてゆく。敷き詰め終わったら最後に客枝となる藪柑子を挿す。さらに主枝の脇にも藪柑子を挿して完成。