駄目

それは僕にはあまりに脆く儚いものに思えて、当時の僕はそれを失いたくなくて大切に大切にした。失って初めて分かるつらさではなくて、失う前から失ったらさぞつらいだろう思っていた。夢のようにふわふわとしていた反面、その失いたくないという不安に常に包まれていた。そして一生懸命大切にしたけど、やはり脆くも壊れてしまった。
あの時は何か重要な話をすることがとても怖くって、先送りにしてしまっていた。やはりそれでは駄目だった。猛省している。