ミスター・ロンリー

監督 : ハーモニー・コリン
出演 : ディエゴ・ルナ / サマンサ・モートン / ドニ・ラヴァン / レオス・カラックス / ヴェルナー・ヘルツォーク
マイケル・ジャクソンが、マリリン・モンローに恋をした!? 他人を演じることでしか生きられない男のすこし不思議でかなり不器用、愛おしいほど純粋なラブストーリー。パリの街角で今日もマイケル・ジャクソンのモノマネ・パフォ−マンスを披露する男がいる。名前は、マイケル。職業もマイケル。食事の時も眠る時も“24時間365日マイケル”なのだ。そんなマイケルがある日、マリリン・モンローとして生きている美しい女性と出会う。スコットランドの古城でモノマネ芸人たちと共同生活をしている彼女は、彼らと“地上最大のショー”を計画していた。ひと目でマリリンに心を奪われたマイケルは、彼女に誘われるままにチャップリンやマドンナ、ジェームス・ディーン、そしてエリザベス女王が待つユートピアへと旅立つ。それが、初めての恋に突き動かされて、ほんとうの自分を探す旅になるなんて、思いもせずに・・・。自分に自信が持てないために他人の‘モノマネ’をして生きてきたマイケルが、恋をしたことでぶつかる壁。「ボクって誰?」「他人[マイケル]を演じている自分[マイケル]がほんとうの自分[マイケル]?」そもそも「ほんとうの自分って何?」そんなマイケルのロンリーな姿は時に私たち自身と重なり、問いかけは自らへの問いとなって胸に突き刺さる。このマイケルとマリリンの恋という奇想天外な物語のエンドクレジットが流れる頃、私たちは肩に温かく置かれる生きることへの励ましの手を感じるだろう。
http://misterlonely.gyao.jp/

先日の「潜水服は蝶の夢を見る」の前に予告編をやっていた。マイケル・ジャクソンのものまねする男の子がマリリン・モンローのものまねする女の子に恋をするおはなし。ハーモニー・コリン8年ぶりの作品。「かりものの人生の、ほんものの幸せ」というコピーに少し惹かれた。ライズは3月14日まで。興味のある方はどうぞ。