エコ + ファッション

『英国の人気ブランド「アニヤ・ハインドマーチ」製エコバッグの限定販売が始まった14日、東京・銀座の直営店に客が殺到し、店側と客の小競り合いになるなど混乱した。いったん中止した販売を再開するなど店側の対応が混乱に輪をかけ、警官が出動する騒ぎになった。バッグはコットン素材で価格は2100円(税込み)。レジ袋削減をうたって英国の女性デザイナーがデザインし、人気モデルや映画女優ら“セレブ”が持つバッグとして世界的に人気が沸騰。今春のロンドンでの先行販売では1時間で2万個が完売、ネットオークションで定価の10倍以上の値がつくなど話題を呼んだ。この日は銀座店など都内3カ所で午前11時に限定販売を開始。銀座店前には前日深夜から行列ができ、「通りに人があふれている」との通報で築地署が警察官約20人を出動させた。親会社のレナウン(東京都品川区)によると、店側は午前7時半に1人2個まで買える整理券650枚を配り、「整理券がない人は購入できません」とアナウンスした。だが、客から「列の横入りがあった」「赤ちゃんにも整理券を配った」などと不満の声が続出し、11時前になっても4000〜5000人が集まったままだった。店側がホームページなどで午前8時から整理券を配布すると告知していたこともあり、整理券をもらえなかった人が不満をぶつけ、警察官が店側との小競り合いを収める場面もみられた。店側は午前11時ごろ、混乱を収めるため販売をいったん中止し、整理券を持つ客に後日販売すると発表。これで一部の人は帰ったが、“徹夜組”の客はおさまらずに抗議。このため店側は一転し、午後2時ごろ、販売を再開した。レナウンの伊東甲二広報担当部長は「外国の状況などをみてもっと対策を考えるべきだった。甘かった」と反省の弁を述べた。(産経新聞)』

「エコ」と「ファッション」を結びつけることで、より多くの人が環境問題に関心を持つようになり裾野が広がる。しかし、裾野が広がり始めると、何のためにやっているのかを忘れてしまう人もいるのかもしれない。