私の3人の師匠

私には3人の師匠がいる。
1人は修士のころ映像コンテンツの仕事で出会った人。前の私の仕事場を紹介してくれた人である。残念ながら私を引き抜いてくれた直後に41歳という若さで亡くなってしまい、一緒に仕事をすることはできなかった。悲しい思い出。
もう1人は今の研究室の教授。60歳を超えても衰えることのない研究への情熱とバイタリティ、それを支える体力と、無尽蔵の知識量は、すべてにおいて尊敬に値し、永遠に超えられない存在である。
そして、3人目は私が研究室に入ったときの助手の先生で現在は助教授の先生。年齢は私より10くらい上。しょっちゅう2人で飲みにいっては、公私ともどもいろんなことの相談に乗ってもらった。1人目に挙げた師匠が急死したときも、ショックで落ちきった私を励ましてくれた。教授同様、経験・経歴・知識ともに私は到底かなわないすごい存在なのだが、年齢が教授たちよりはかなり近いので、教育者という私の志すレールの延長線上の比較的近い位置にいるため、常に先生をモデルにして自分の将来を考えてきた。2人目に挙げた教授の師匠は偉大すぎて遠い存在だが、この先生は目前の目指すべきお手本のような存在。今夜は久しぶりに2人で飲みに行った。お互いの研究のこと、仕事のこと、教育のこと、私の将来のこと、いろんなことを話した。気がつけば6時間経っていた。