いけばな-45


写景盛花様式本位 冬の近景描写
いままで、決められた最低限の型を守りつつ自由にいけていましたが、この「様式本位」は小原流伝統のもので、花の取り合わせや、いける位置や長さ・角度などのいけ方が厳密に決まっています。水仙はそのままいけているようにみえますが、一度、葉4枚と花をバラバラに分解してから、葉同士の長さの割合や、花の葉に対する高さなどを、決められた寸法になるように加工して再び組み合わせて、まるで自然にそうなってるようにします。水仙のそういった加工作業や、日蔭を水盤一面に敷き詰める作業など、なかなかおもしろかった。「写景」というのは景色を模すようにいけること。これは「近景描写」らしいです。