奇跡の着陸


『米ロサンゼルス近郊のバーバンクを21日午後、離陸した「ジェット・ブルー」航空機292便(A320エアバス、乗員・乗客146人)が、離陸直後に前輪に異常を発見した。前輪のタイヤが90度横に向いていることが判明したが、同日夕、ロサンゼルス国際空港に無事、緊急着陸した。AP通信などによると、機長の機転で、着陸時に前輪に負担をかけないよう後輪でバランスを取った。前輪のタイヤから激しく火を噴いたが機体に大きな損傷はなく、乗員・乗客にけが人はない模様。同機はカリフォルニア州バーバンクのボブ・ホープ空港を午後3時17分、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に向け離陸した。その直後、前輪を格納しようとした際、車輪が動かず、横に向いていることが分かった。胴体着陸の可能性もあり、機体を軽くし事故時の爆発炎上を防ぐ目的で太平洋上で燃料の投棄を試みる一方、約3時間にわたり上空を旋回して燃料を消費し同午後6時19分、着陸に成功した。乗客の一人は米CNNテレビの取材に「乗客は泣き叫ぶ人もなく、おおむね落ち着いていた」と話した。着陸に成功すると、乗客から大きな拍手がわき起こったという。空港で待機していた消防隊の責任者は「非常にスムーズな着陸だった。機長は素晴らしい仕事をした」とたたえた。(Yahoo!Newsより)』
すごい。
前輪が変な方向に向いていて、このまま着陸すると、爆発炎上の恐れもあったそうだ。普段なら後輪が地面に接地した3秒後に前輪が接地するらしいのだが、前輪への負担を最小限に止めるため、後輪接地後12秒間もウィリー状態で粘ってギリギリまで減速させて、そっと前輪を接地させていた。それでも前輪からは煙と火花が上がっていた。しかし、無事機体は止まった。機長の勇気とテクニックに感動するとともに、機内の乗客、乗員の恐怖を想像し、胸が締め付けられた。
友人はすごい仕事をしてるんだな。