JR福知山線脱線事故

地獄絵図のような信じられない大惨事が起こってしまってもう3日。犠牲者の数もどんどん増えていく。ニュースを見てみる。家族を失った遺族の涙にもらい泣きをしてしまう。さらに衝撃的だったのが、救助にあたったレスキュー隊の証言。グチャグチャになった車両を重機でこじ開け、そこに広がる風景は折り重なった無数の乗客だった。恐ろしい光景だろうが、これはなんとなくイメージできた。しかし、この証言を聞くまで想像できなかったのは、車内には僅かな生存者のうめき声と、それをかき消すぐらいの、いろいろな携帯電話の着信音が嵐のように鳴り響いていたそうだ。
携帯電話の着信音。。。
ニュースを見た家族や友人が安否を心配しての電話である。それがグチャグチャの車内でけたたましく鳴り響いていたそうだ。安否を心配する家族の泣き声のようなケータイの着信音とその悲痛な呼びかけに応答しない絶望的な現実。このリアルな証言に、涙がいっぱいでてきた。
本当に悲しい。